EncodeRing株式会社は、たくさんの支えもあり、9月14日を持って1周年を迎えることができました。本当にありがとうございます。個人的なギフトとして始まったサービスが、たくさんの方に共感いただき、本日までやってこれましたこと、非常に嬉しく思います。
今回はあっという間に過ぎ去った1年を振り返りながら、未来に向けた記事を書いていこうと思います。
急なSNSでの拡散、急遽iOS対応
素敵なの見つけた….「エンコードリング」。声とか音を録音するとその音が波形として指輪に出来る….パッと見おしゃれなリングだけど大切な人の声を身につけられるんだわ….創作にどうですか….「声を身に付ける」って素敵 pic.twitter.com/L9XAcVoPdZ
— ホタル (@___Whale_shark) 2016年10月15日
サービスの公開からわずか2週間後、Twitterで爆発的なバズが発生しました。ひとりのTwitterユーザー様のつぶやきが、ひとり、そしてまたひとりとリツイートされ、結果としてそのツイートは7万3000以上のリツイート、10万以上のいいねを獲得。サイトには想像をはるかに超えるユーザーの皆様が訪問されました。
iOSから音声が吹き込めない
こうした急な反響はありがたい「想定外」のできごとで、システムの構築が十分ではなく、iPhoneからは音声を吹き込むことができず、たくさんの人に体験していただくことができませんでした。
急遽対応したLineでの対応は、音声を受け取り、音声に変換したのち、手動でアップしてデザインを反映させるという急ごしらえのシステムで対応したことを覚えています。
大いなる反省。生産体制の強化
こうした反響を受け、ありがたいことに想定以上の注文をいただくことができました。その中で、生産体制の構築が十分ではなく、提携先工場の納期遅延、機材トラブルなどにより、お客様に大変なご迷惑をおかけしてしまいました。これは製造業としてはあるまじき失態であり、2度と起きてはならないことだと大いに反省をしました。
現在は負荷を分散するため、2箇所の生産工場と提携し、安定した品質で大量のオーダーメイド商品を製作・お届けできる体制を整えました。さらに、お客様に安心してお買い物をお楽しみいただくため、サイズ直し、仕立て直しのサポートを無料で提供するサービスも充実させてまいります。
多数のメディア出演
ありがたいことに、6以上のテレビ番組、ラジオ番組、雑誌、ウェブメディアなど、様々なメディアにてEncodeRingを紹介いただくことができました。こうしたメディア出演を行うに連れ、だんだんとメディア出演に対する知見も溜まっていったと思います。工場の皆様にも何度もなんども撮影にご協力いただき、本当に感謝しています。
Line Bot Awardでの受賞
2月に開催されたLine Bot Award2017でスタートアップ部門賞を受賞することができました。LINEからボイスメッセージを送るだけでオリジナルのアクセサリーが作れるという内容で挑みましたが、LINEがものづくりの場所になるということで新しい提案ができたと思っています。これだけの人の前でEncodeRingを紹介出来たこと、非常に嬉しくさらには賞まで受賞でき、本当に素敵な体験をさせていただきました。
百貨店での初の出店
わからないことだらけの中、伊勢丹新宿店、松坂屋名古屋店と、百貨店様での展示販売を行う機会をいただきました。対面販売で求められること、サポート、サービス、接客といったあらゆることを学ぶ素晴らしい機会となり、ウェブで普段販売していては気づけないような多くのことを学ぶことができました。
店頭での販売ももちろんですが、事前にイベントを告知するPRの大切さや、現場のディスプレイや導線の確保など、店頭販売を成功させるための重要要因を肌で感じることができたのも非常に大きな収穫でした。それだけでなく「テレビで見た」とおっしゃってくださるお客様がいたり、Twitterを見て店頭まで足を運んでくださるお客様がいたりと、はやり面と向かって販売するのはいいものだなと改めて感じることができた展示販売でした。
企業様とのコラボレーション
弊社が持つ世界観に共感してくださり、販売提携や業務提携、新デザインの作成や新しい商品のコラボレーションなど、様々な取り組みができました。声でつくるというサービスの基本機能は、数え切れないほどの可能性を持っています。それは今後のアップデートで追加する動画から作成する機能や、それを再生するアプリのリリースによってさらに広まるものと考えています。
生産体制および技術の強化を持って、さらなるコラボレーションや企画提案ができるように邁進していきます。
想いを残し後世へ
EncodeRing社は声でつくるアクセサリーのEncodeRingを主力商品として、独自開発したシステムを使い、新しい価値提案を行っておりますが、その活動を通じて実現したいこと。それは、「人が誰かを愛した証、誰かに愛された証」を、商品を通じて蓄積、その人がこの世界を旅立った後も残し続け、後世につなげていくという大きな夢があります。
誰かを愛すること、愛されること。人生における特別な瞬間に動く心、その感情に名前をつけた想いこそ、人がこの世に生を受け、命を燃やした「証」になると思っています。いつの日かこの世界を旅立つ時、自らが行ったこと、そして愛すべき誰かに向けた想い、それらを世界に残すことができたとしたら、きっとその旅立ちは違ったものになるはずなのです。
EncodeRing社では、企画と技術を駆使することで、世界中の人の「生きた証」を残してまいります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
EncodeRing株式会社
代表取締役:角村 嘉信